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2025.03.25

【税務調査】突然の税務調査にどう対応すべき?無予告調査の対処法と予防策を解説

カテゴリー
会計・税金
【税務調査】突然の税務調査にどう対応すべき?無予告調査の対処法と予防策を解説

概要

税務調査は、事業を営む方にとって避けては通れないものです。しかし、「突然税務署がやってきた!」となると、何をどう対応すべきか分からず焦ってしまう方も多いのではないでしょうか?特に、**事前の連絡なしに行われる「無予告調査」**は、飲食店や小売業など現金取引が多い業種を中心に実施されることがあり、対応を誤ると追徴課税につながるリスクもあります。本記事では、

✅ 税務調査が突然来る理由とその仕組み
✅ 無予告調査の対象になりやすい事業者の特徴
✅ 突然の税務調査が来たときの具体的な対処法
✅ 事前にできる予防策

などを、税理士の視点から詳しく解説します。特に、現金商売を営んでいる方、税務調査に不安を感じている方、過去に税務署から指摘を受けたことがある方には必見の内容です。

目次

    1. 税務調査は突然来るのか?

    ・税務調査の基本ルール

    税務調査には「任意調査」と「強制調査」の2種類があります。一般的な事業者に対して行われるのは任意調査であり、通常は事前に調査日程が通知(調整)されます。しかし、特定のケースでは事前通知なしに調査が行われることもあります。

    ・事前通知がある場合とない場合の違い

    事前通知がある場合、通常は事前に電話や文書で連絡があり、調査日程や対象となる税目が知らされます。一方で、事前通知がない「無予告調査」は、脱税の可能性があると判断された場合や現金商売の事業者など、証拠隠滅の恐れがある場合に実施されることが多いです。

    ★税理士からのワンポイントアドバイス

    突然税務調査の依頼が来た場合、日程については税務署から言われた通りの日程にするのではなく、顧問の税理士に相談した上で決めたいと税務署側に丁寧に伝えましょう。その場で即答して日程を決めるのは注意が必要です。

    ・突然の税務調査が行われる理由

    無予告調査が行われる主な理由は、

    • 過去の税務調査で重大な問題が発覚した場合
    • 現金売上の多い事業で売上除外の疑いがある場合
    • 無申告または大幅な申告漏れが疑われる場合

    例えば、過去に無申告だった事業者が急に高額の収入を申告した場合、税務署は「過去の売上を申告していないのではないか」と疑い、調査を行うことがあります。

    2. 無予告調査とは?

    無予告調査とは、事前に通知をせずに税務署が実施する税務調査のことです。通常、税務調査は事前に日程が通知されることが一般的ですが、無予告調査は、脱税の可能性があると判断された場合や証拠隠滅の恐れがある場合に実施されることが多いです。この調査は「任意調査」として行われるため、事業者が拒否することも可能ですが、無予告で行われるため事業者が突然対応を迫られることになります。

    ・強制調査との違い

    強制調査(査察)は、重大な脱税行為があると認定された場合に行われ、裁判所の令状をもとに税務署が捜査権を行使して証拠を押収します。一方、無予告調査はあくまで任意調査の範囲であり、調査を拒否する権利もあります。

    ・無予告調査が行われやすいケースや条件とは?

    無予告調査は、特に次のようなケースや条件で実施される可能性が高くなります。

    • 飲食店や美容院など、現金商売が主な業種
    • 売上や経費の記録が曖昧な場合
    • 税務署に匿名の通報があった場合

    身内から税務署に「○○の飲食店は売上を抜いている」とのタレコミが入るケースがよくあります。その場合は、調査官が現地確認を行い、不審な点があれば無予告調査が行われることがあります。

    3. 無予告調査の対象になりやすい事業者の特徴

    ・現金商売(飲食店・美容院・小売業など)

    特に現金決済が多い業種では、売上を過少申告するケースが多いため、税務署も重点的に調査を行います。

    ・申告内容と実態に乖離があるケース

    個人事業主の生活費が異常に高い場合や、申告された売上が周辺の同業他社と比べて極端に低いといったケースでは、税務署が不審に思い、調査に入ることがあります。

    ・無申告や過去の税務調査で問題があった場合

    過去に申告漏れや修正申告があった事業者は、再び調査の対象となる可能性が高くなります。

    4. 突然の税務調査が来た時の具体的な対処法

    ・調査官を店舗・自宅に入れない

    無予告調査は任意調査であるため、調査官が自宅や事務所、店舗に入ってもよいか尋ねてきた場合、税理士が到着するまで、敷地外でお待ちいただくよう丁寧にお願いすることができます。即座に調査を受け入れる必要はありませんので、落ち着いて対応し、顧問税理士と連絡を取りましょう。

    ・その場で話さない・署名しない

    調査官の質問には慎重に対応し、曖昧な発言やその場で、書類への署名等は避けるべきです。顧問税理士と連絡を取り、対応方法を相談しましょう。

    実例:その場で署名してしまい、追徴課税が発生したケース

    ある飲食店経営者が、調査官に「売上を除外していませんか?」と問われ、深く考えずに「少しはあるかもしれません」と答えてしまいました。その場で簡単なメモに署名したところ、後日「過去3年分の売上除外があった」と認定され、数百万円の追徴課税を受けることになりました。

    5. 顧問税理士がいない場合

    もし顧問税理士がいない場合は、その日は都合が悪いと丁寧に調査を断り、税務調査に強い税理士を探して、すぐに相談しましょう。ご自身で対応した場合、税務調査官の質問に対して、回答の内容次第で脱税を自らの意思で行なったとなり、重加算税になる可能性があります。

    6. 突然の税務調査に備えるための予防策

    ・日頃から正確な帳簿をつける

    会計ソフトを活用し、日々の売上や経費を正確に記録することで、不正を疑われるリスクを減らせます。

    ・顧問税理士と定期的な税務チェックを行う

    税務リスクを最小限に抑えるためには、定期的な税務相談やレビューが不可欠です。

    税務調査は事業者にとって大きな負担となりますが、事前に正しく備えておくことでリスクを回避できます。無予告調査が行われた場合でも、冷静に対応し、税理士と連携することが重要です。

    専門家による監修

    本ガイドは、記事の内容に関する広範な知識と実務経験を持つ専門家によって監修されています。専門家による監修は、本ガイドの内容の正確性と信頼性を保証するものであり、読者が安心して情報を活用できるようにするためのものです。監修を担当された専門家の情報は以下の通りです。ご興味がある方は、さらなる情報や個別のご相談について、直接お問い合わせいただければと思います。

    監修:橋本 隆

    茨城県日立市出身。札幌観光大使。中小零細企業の資金調達および事業承継に強い税理士。2003年税理士試験合格。千葉県内の税理士事務所勤務を経て2007年4月BAMCグループに参画。千葉支店長、札幌支店長を歴任。2020年4月税理士法人BAMC代表社員に就任。金融機関、生命保険会社からの依頼で年間100本のセミナーを行う人気講師でもある。

    ※当記事は税理士などの専門家の監修の下、細心の注意を払って作成しておりますが、万が一内容に不備があり、読者に不利益や損害が生じた場合でも、㈱BAMC associatesは責任を負いかねますのでご了承ください。記事に関するご指摘は、大変恐縮ですが、当事務所の「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。ただし、記事に関するご質問は回答出来ませんので、あらかじめご理解のほどお願い申し上げます。

    著者
    BAMC 新井
    記事作成日
    2025.03.25

    関連サービス

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